【国民民主党】選択的夫婦別姓で旧姓使用はどうなる?【筆頭戸籍者】

国民民主党が選択的夫婦別姓について、「家族としての戸籍は残す」「別姓を選んだ配偶者は旧姓を戸籍に追記」「子供の名前は筆頭戸籍者と同じ」「兄弟の姓は異ならない」という方向で協議していることが明らかとなりました。

国民民主党の案が「旧姓使用の法的化」に近いのではないかという指摘もあるのですが、気になるのは現在の「旧姓の通称使用の拡大」についてです。

旧姓の通称使用の拡大と選択的夫婦別姓は明確に違うので、玉木代表の発言を聴く限りでは、旧姓の通称使用の拡大を残すのか、残さないのかという点で不安が残ります。

旧姓の通称使用の拡大は、家族の姓が全員同じで、旧姓を使用したい場面だけ旧姓を使用するという制度です。

一方、選択的夫婦別姓は、家族の姓がバラバラでになっても、何が何でも旧姓以外は使いたくないという人のための制度です。

どちらも旧姓を使うのだから同じだろうと考える人も居るのですが、旧姓の使用拡大と選択的夫婦別氏は完全に違います。

女性天皇も女性天皇も女性だから同じだと言われても、違いますとしか言えないのと同じです。

旧姓の通称使用の拡大は大事

国民民主党は、旧姓使用の拡大について言及していないので、なんとも言えないのですが、国民民主党の案が採用されることになっても、旧姓使用の拡大は残さなければなりません。

旧姓使用の拡大を廃止すると、家族の氏は同じにして、仕事の時だけ旧姓を使いたいという人が困るからです。

旧姓を使用している人でも、家族の氏をバラバラにされたらこまるので、選択的夫婦別姓に反対している人は多いです。

アンケートを見ても、旧姓使用の拡大を希望する人が多いし、選択的夫婦別姓に反対している人も旧姓使用の拡大には賛成する人が多いので、旧姓使用の拡大は残さなければなりません。

立憲民主党も通称使用の拡大を残すように方針転換したはずです。

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選択的夫婦別姓は戸籍の問題

経団連が旧姓の通称使用拡大で解決できない11の事例を挙げていたのですが、修正の通称使用拡大で、ほとんどの問題が解決されていることが分り、経団連もそれを認めました。

すると、今度は経団連がアイデンティティーの問題だと言い出したので、一週回って振り出しに戻り、結局は戸籍の議論になりそうな感じです。

国民民主党は家族としての戸籍は残すという方向で協議をしているようですが、選択的夫婦別姓を推進している有識者は選択的夫婦別姓を導入すれば、戸籍は廃止か個人籍になると言っており、この問題は簡単には解決しないと思います。

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