映画「安市城」のヤン・マンチュン(楊万春)は実在した

安市城の戦いを描いた映画「安市城 グレート・バトル」の主人公ヤン・マンチュン(楊万春)は実在します。

映画「安市城」では、高句麗の将軍ヨン・ゲソムンは、クーデターに参加しなかった安市城の城主ヤン・マンチュンを敵視し、サムルにヤン・マンチュンの暗殺を命じ、安市城へと差し向けます。

映画に登場した高句麗の将軍ヨン・ゲソムンは、実在する人物で、名前を漢字で書くと「淵蓋蘇文」になります。

実在のヨン・ゲソムンは強行派で、クーデーターを起こし、唐と和平を結ぼうとしていた穏健派の国王・栄留王を処刑すると、宝蔵王を王位に就け、自身は軍事の最高職に就いて実権を握りました。

一方、映画の主人公となる安市城の城主ヤン・マンチュンは、名前を漢字で書くと「楊万春」になります。

ヤン・マンチュンにあたる人物は実在するのですが、ヤン・マンチュンという名前は後世の創作で、本当の名前は分からないため、一般的にはヤン・マンチュンが使用されています。

将軍ヨン・ゲソムンがヤン・マンチュンを暗殺しようとしたかは分かりませんが、実話でもヤン・マンチュンがヨン・ゲソムンの独裁に異を唱えて対立しました。

また、映画では、唐の皇帝・太宗が山を作ったり、ヤン・マンチュンの放った矢が、唐の皇帝・太宗の目に命中するエピソードが描かれています。

これも、実話か創作かは不明ですが、実際にこのようなエピソードが残っています。

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