全館空調のメリットとデメリットと評価
新築で全館空調を採用したときのメリットとデメリットを紹介します。
全館空調のメリット
- クーラー1台で全室の空調を管理できる。
- 脱衣所やトイレも常に温度が一定なので、冬場のトイレが快適になる。
- 脱衣所が温かいと老人のヒートショック対策となる。
- 天井裏や床下にクーラーを設置するので、家がスッキッリする。
- 空気清浄機に機能も付いている。
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全館空調のデメリット
- 導入費用が高額になる。
- 追加の建築費用も必要になる。
- 故障して新品に交換すると、また高額な費用か掛かる。
- メンテナンスが面倒。
- 稼働し続けないとダクトにカビが生えるので、電気代が高額になる。
- ダクトの交換は不可能なケースがある。
- 空気が乾燥するので、加湿器は必須。
- 部屋ごとに温度を調整できない。
- 音がうるさい場合がある。
全館空調の評価
全館空調は1台で家中の空調を管理することができる便利なシステムですが、導入費用も高いし、維持費(電気代)も高いのでコスパは良くないです。
全館空調のクーラーの価格が200万円だとすると、購入時に200万円、20年後のクーラー交換時にも200万円が必要になります。電気代も壁掛けクーラーよりも高くなります。
全館空調を後悔している人も多く、故障したりすると、全館空調を止める人も居ます。
だから、全室に壁掛けクーラーを付けた方がコスパは良いです。ヒートショック対策は浴室暖房機を付けたり、壁掛けクーラーを付ければ良いと思います。
全館空調のメリットは、壁にエアコンを付けないので、室内がスッキリすることだと思うので、室内のデザインを重視して全館空調を導入するのは良いと思うのですが、コスパや節約のために全館空調を導入すると、後悔するかもしれません。
そもそも、高気密断熱の家なら、間取りの工夫次第で、壁掛けエアコン1台で十分に全室の空調を管理できるという建築家も居ます。
それに、新築にお金をかけるのなら、耐震構造3や高気密断熱にお金をかけるべきで、全館空調は優先度が下がります。
メリットとデメリットを比較すると、金銭的な面でデメリットが大きいようなので、全館空調を挿入する時は故障したときや寿命で交換する時の資金を考慮したうえで導入するべきだと思います。
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