ハヤサカメンタルクリニックの院長・早坂雅臣のネタバレ感想文

内藤了の原作小説「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」に登場する精神科医・早坂雅臣の原作ネタバレ感想文です。

ハヤサカメンタルクリニックの院長・早坂雅臣

早坂雅臣(はやさか・まさおみ)は、内藤了の原作小説「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」に登場する精神科医で、精神病院「ハヤサカメンタルクリニック」の院長を務めています。

早坂雅臣は、脳腫瘍や脳梗塞が患者の性格が変わってしまうことに着目し、脳を直接操作する事を思いつき、武蔵野大学の院生で電子工学を学んでいた中島保を呼び寄せ、研究を開始しました。

愛情を受けずに育った人間は犯罪を起こす傾向にあるため、愛情を受けずに育った人間の脳を直接操作し、幼児期の愛情を植え付けるという研究だったようです。

しかし、脳を直接操作する研究は倫理的に問題があるため、この研究は中止を余儀なくされ、途中で打ち切られました。

このため、早坂雅臣は退行催眠を使って、愛情を受けずに育った人間に愛情の記憶を植え付ける研究へと切替え、中島保に「潜入」という方法で実験を続けさせました。

「潜入」というのは、患者の潜在意識の奥深くに潜り込む行為で、中島保にか出来ない技術のようです。

そして、ハヤサカメンタルクリニックの院長・早坂雅臣は、キーアイテムを使って誰でも「潜入」が出来るように研究しており、これを成功させて精神科医のトップスターになろうと目論んでいたのです。

犯罪者のスイッチを押す犯人

犯罪者のスイッチを押していた犯人は、ハヤサカメンタルクリニックの中島保でした。

中島保は早坂雅臣に誘われて脳を直接、操作する研究を開始したのですが、その研究が倫理違反だった事に悩んでいました。

そのようななか、中島保は、口の中にあめ玉を詰め込まれて友愛された少女の遺体を発見してしまいます。これが切っ掛けで迷いを吹っ切り研究に没頭しました。

結局、脳を直接、操作する研究は倫理的な問題により打ち切られるのですが、中島保は脳のある部分に犯罪のスイッチを見つけており、その後、脳の特定の場所に腫瘍を作り、犯罪のスイッチをオンにする事に成功したのです。

こうして、中島保は犯罪者のスイッチを次々と押していったのです。

早坂雅臣は黒幕なのか?

これは、私の解釈なのですが、早坂雅臣は中島保が犯罪者のスイッチを押していたことについては知らなかったように思います。

犯罪者のスイッチをONにしていたのは、あくまでも中島保の単独の犯行だったと考えられます。

というのも、早坂雅臣の目的は、誰でも「潜入」が出来るようにして、精神医学界のスターになることだったからです。

そして、早坂雅臣は目的を叶えるため、大友翔のキーアイテム「裸電球」を使って大友翔に「潜入」しようとします。

しかし、そのキーアイテム「裸電球」は大友翔の犯罪のスイッチを入れるアイテム、つまり、大友翔を犯罪に走らせる引き金(トリガー)だったのです。

このため、キーアイテム「裸電球」を使って大友翔に潜入しようとした早坂雅臣は、大友翔のスイッチをONにしてしまい、大友翔に友愛されてしまいました。

つまり、早坂院長は中島保を使って「潜入」の研究を続けているだけで、犯罪者のスイッチをONにする事件については関与しておらず、黒幕でも真犯人でもないと解釈するのが自然だと思います。

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