とと姉ちゃん-ちとせ製作所(トースター事件)のモデルと実話

朝ドラ「とと姉ちゃん」に登場する「ちとせ製作所」と田中社長の実在のモデルと実話のについて紹介します。

とと姉ちゃん-ちとせ製作所トースター事件

朝ドラ「とと姉ちゃん」に登場する「ちとせ製作所」は、トースターを製造するメーカーです。

雑誌「あなたの暮し」は商品をテストする企画「商品試験」で評判が良ければ商品が売れ、評判が悪ければ商品が売れなくなっていました。

このため、雑誌「あなたの暮し」の企画「商品試験」でトースターを酷評されたちとせ製作所は、商品が返品され、在庫の山を抱えてしまいました。

そこで、ちとせ製作所の田中社長は、雑誌「あなたの暮し」に怒鳴り込んでいくのですが、花山伊佐次(唐沢寿明)から「文句を言う前に、自分が作った商品に責任を持て」を言われ、追い返されてしまいました。

小橋常子(高畑充希)は田中社長と話し合うために、ちとせ製作所を訪れるのですが、在庫の山を抱えて苦悩する田中社長と、その家族を目の当たりにしてしまいました。

雑誌「あなたの暮らし」の企画「商品試験」は、人々の暮しをよくするために始めたのに、その商品試験によって暮しを失いそうになっている人が目の前に居る。

小橋常子(高畑充希)は思いも寄らない事実を目前にして、田中社長とは会わずに、ちとせ製作所を後にしてしまいます。

ところで、戦争で死んだと思われていた星野武蔵(坂口健太郎)が生きており、妻は死去していましたが、青葉と大樹という2人の子供に恵まれ、親子3人で暮らしていました。

そして、小橋常子(高畑充希)は、青葉と大樹の兄弟に出会った事がきっかけで、星野武蔵(坂口健太郎)と再会し、再び交流を開始していました。

ちとせ製作所事件によって苦悩する小橋常子(高畑充希)を見た星野武蔵(坂口健太郎)は、電気釜が欠陥商品だったことが原因で、大樹が火傷を負った事を明かし、「大樹のように、欠陥商品で被害を受ける子供を1人でも減らして欲しい」と応援します。

星野武蔵(坂口健太郎)に応援されて気持ちを固めた小橋常子(高畑充希)は、ちとせ製作所事件を訪れ、田中社長に、雑誌「貴方の暮らし」の商品試験は消費者ためのだけのものではなく、生産者のためのものでもあるという思いを伝えます。

熱意を感じ取った田中社長は、小橋常子(高畑充希)に、安心・安全に使えるトースターを開発することを約束するのでした。

ちとせ製作所(トースター事件)のモデルと実話

雑誌「あなたの暮し」の企画「商品試験」のモデルとなっているのは、雑誌「暮しの手帖」の企画「商品テスト」です。

トースターの商品テストが行われたのは、雑誌「暮しの手帖」の99号で、実際にトースターで食パン4万3088枚を焼き、トーストを積み上げて、その写真を掲載しました。

トースターの商品テストは、商品批評とパフォーマンスを組み合わせ、記事(ショー)として成立させた、表品テストを代表する企画の1つとなっています。

では、朝ドラ「とと姉ちゃん」に登場する「ちとせ製作所」のモデルについてですが、「ちとせ製作所」に特定のモデルは存在しません。商品テストで酷評された企業の象徴として描かれていると考えるべきでしょう。

というのも、ちとせ製作所のように、雑誌「暮しの手帖」に酷評され、編集部に苦情を言ったり、脅したり、泣きついたり、お金を払って記事を取り下げてもらおうとしたりとした会社が、実際にあったのです。

たとえば、ある急須メーカーは、雑誌「暮しの手帖」の商品テストで、注いだときに「お茶が垂れる」と酷評され、編集部へと怒鳴り込んできたのですが、大橋鎭子(大橋鎮子)らは実際にテストをしているので、目の前でテストすると、記事に書いたとおり、急須から水が垂れるのです。

ネタバレすれば、その理由は簡単です。雑誌「暮しの手帖」は実際にお茶を入れて急須をテストしていたのだが、急須メーカーは水でテストしていたので、実際にお茶を入れて使うと急須から垂れる事に気づいていなかったのです。

そうした事実を知った急須メーカーは、改良を重ね、後日、垂れない急須を販売しました。

商品テストはメーカーのためだった

朝ドラ「とと姉ちゃん」で「商品試験は消費者ためのだけのものではなく、生産者のためのものでもある」という説明があります。これも史実です。

雑誌「暮しの手帖」の企画「商品テスト」は消費者のためと思われがちですが、商品テストは生産者(メーカー)のために行っていました。

元々、商品テストを始める切っ掛けとなったのは、大橋鎭子(大橋鎮子)が闇市で購入したミシンが動かなかったからです。こういう物を消費者が購入してはいけないということで、商品テストが始まります。

そして、花森安治は、商品テストで特定の商品を推薦するような気は無く、商品テストで悪い商品を酷評し、悪い商品が売れなくなる状況を作る事が目的でした。

花森安治は、悪い商品が売れなくなれば、店頭には良い商品だけが並ぶようになるので、後は消費者が好みで商品を選べば良いと考えていたのです。

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